【部室放送】朝日新聞 夕刊一面掲載の裏側を逆取材 その2 ~X68000 誕生秘話に迫る!~
朝日新聞夕刊の1面でX68000 Zの記事をご担当された朝日新聞編集委員の須藤龍也さんをゲストに招き、X68000について熱い想いを語って頂いた【部室放送】朝日新聞に掲載されたX68000 Zの裏話から2か月。
再び須藤さんをゲストにお迎えし、待望の続回となる「Z-CLUB 部室放送 第40回~朝日新聞 夕刊一面掲載の裏側を逆取材 その2 ~X68000 誕生秘話に迫る!~の回」を2024年5月16日に放送しました。記事にまとめるまで間が空いてしまい、すみません・・!お待たせいたしました!
今回はX68000 Zの源流であるX68000についてよりディープで貴重なお話が聞けるとのこと・・!わくわくがとまりません!
ポイントとなるキーワードをご紹介頂きつつ、お話しを伺いました。
#1000
1985年、SHARPで進められていた一大プロジェクトがありました。通称#1000シリーズと呼ばれたこの極秘プロジェクトこそ、後のX68000です!
VI(ビジュアルインテグレーション)
「映像を中心とした機器との統合」という、X1・X68000に共通したSHARPのコンピューター開発コンセプトです。パソコン本体がメインではなく、ディスプレイをメインとして開発されていたとのこと・・!当時PCディスプレイは色数が制限されていたのに対し、SHARPはテレビを操作できるコンピューターを作るという構想があったそうです。
ユーザーファースト
開発が始まる前、「SHARPが作る16bitパソコンはどういうものが欲しいか?」についてSHARPの開発部隊がソフトハウスや雑誌社、大学のコンピュータークラブに直接足を運びヒアリングを行いました。そこで理想のコンピューターについてヒアリングを実施した結果、「夢を超えた」性能を実現したX68000の成功を確信したそうです。
HuMAN68
X68000のシステムを構成する要素すべてを株式会社ハドソンが担当しました。
これまでに前例の無いプロジェクトを短いスケジュールの中で作り上げたとのこと・・!すごいです。
京大マイコンクラブ / 阪大コンピュータクラブ
京大マイコンクラブ / 阪大コンピュータクラブはSHARPの依頼でデモプログラムの作成やデバック作業を行っていたという深い関わりがありました。両大学にも開発前のヒヤリングを実施しており、京大マイコンクラブの部長から「グラディウスを搭載するべき」と熱弁されたことでグラディウスがX68000のバンドルソフトとなったことに大きく影響を与えたそうです。
最後に書籍をご紹介いただきました。
田原総一朗の新パソコンウォーズ(日本ソフトバンク)
今回お話し頂いた内容の裏付けになる話から、X68000の話が細かく掲載されているそうです。
ご興味のある方は調べてみてください。
おもしろい裏話が満載で、とても見ごたえのある回でした・・!
改めて須藤さんをはじめとする新聞記者の方々の膨大な情報収集と取材の積み重ねには尊敬の念を禁じえません。情報量が半端ではないので、拾い漏れの無いように動画を見返したいですね。
須藤さん、前回に引き続き貴重なお話しをありがとうございました!
ご紹介しきれなかったお話がまだまだありますので、全編はぜひ部室放送をチェックして下さい♪
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